何度も続かなかった運動が、なぜ続くようになったのか

大人・シニア

運動は身体にいい。

そんなことは、ずいぶん昔から知っています。

でも、知っていることと、続けられることは別問題です。

私も何度かウォーキングを始めて、何度かやめました(笑)。

ところが今では、毎朝30分ほど身体を動かし、そのあとコーヒーを淹れる2分ほどの間にスクワット。

ほぼ日課になっています。

別に、急に意志が強くなったわけではありません。

では、何が変わったのでしょう。

ウォーキングからトランポリンへ

わが家の近所は、アップダウンが多い。

駅へ行くときは下りで20分ほど、帰りは上りで30分ほどかかります。

妻もポイントがたまるアプリを使って歩いていましたが、だんだん滞りがちに。

そこで妻が見つけたのが、小型のトランポリンでした。

家の中でポンポン跳んでいます。

なかなか、ええやん。

妻が使っていないときに、私も借りてみました。

ところが――。

ギコギコギコギコ。

「壊れるやん」

と、家内もうるさい(笑)。

そこで自分用に、足元にEVA素材を使った別タイプを探しました。

こちらは快調。

ズンズンズン。

腕を振ったり、軽く弾んだりしながら、今では30分ほど身体を動かしています。

最初から「続けやすい運動」を考えたわけではありません。

やってみて、合わなければ変える。

結果として、自分に合うものが残りました。

コーヒーの2分にスクワット

トランポリンのあとは、朝のコーヒーです。

浸漬式のドリッパーにお湯を注ぎ、2分ほど浸してからスイッチを押します。

その2分が、スクワット時間。
▶関連記事:たった2分の運動でも意味はある? 気になって調べてみた

「おいしくなあれ」

と念を送りながら、しゃがんでは立つ(笑)。

ところが、私は欲を出します。

どうせ2分あるなら、もっと使えないか。

目を素早く動かすサッカード運動も追加。

これは私には、寝起きのボンヤリした目がスッキリする感じがします。

でも、ちょっと疲れる。

さらに、ネットで見かけた、ほうれい線対策の舌回し。

効果は半信半疑。しかも、これが結構しんどい。

目を動かす。

舌を回す。

スクワットする。

……。

何をしとるんや、私は(笑)。

結局、サッカードと舌回しは、ときどき。

スクワットだけが残りました。

続いたものには、理由があるらしい

あとから調べてみると、毎日の決まった時間や行動などをきっかけにして運動を繰り返すことは、習慣につながりやすいようです。

また、高齢者が運動を続けるには、自分に合った運動や、運動しやすい環境など、いくつもの要素が関係することも研究されています。

なるほど。

私の場合なら、

コーヒーを淹れる → スクワット。

外を歩くのが続かなければ、

ウォーキング → トランポリン。

続かなかったのは、意志が弱かったからとは限らない。

その運動と、私の暮らしの相性がよくなかった。

そう考える方が、しっくりきます。

続かなかったら、やり方を変えてみる

ウォーキングは続かなかった。

妻のトランポリンはギコギコいった。

欲張って三つ同時にやったら、しんどかった。

だから、変えました。

それだけです。

続かなかったら、自分を叱るより、やり方を変えてみる。

……あれ?

書いていて気づきました。

これ、長年、保護者の方にお話ししてきたことと、どこか似ています。

「お子さんのここを改善していくために、まずこんな対応をしてみましょう。うまくいかなければ、また別の方法を考えますから安心してください」

そんなお話を、何度もしてきました。

一つの方法がうまくいかなければ、別の方法を試してみる。

自分の運動でも、同じようなことをしていたようです。

こんなところで、繋がっていました。

試して、やめて、また試す。

そうしているうちに、自分の暮らしに合うものが残る。

私の場合、それが、

ズンズンズンと、「おいしくなあれ」のスクワットでした。

この記事で紹介した研究・資料

Yang Y, Gao Y, An R, Wan Q.
Barriers and facilitators to exercise adherence in community-dwelling older adults: A mixed-methods systematic review using the COM-B model and Theoretical Domains Framework.
International Journal of Nursing Studies. 2024;157:104808.
地域で暮らす高齢者の運動継続について、64研究をまとめたレビューです。
PubMed

Zhu L, Tao Y, Zhou B, et al.
Not all cues are equal: A systematic review and three-level meta-analysis of context consistency, physical activity and habit strength.
Applied Psychology: Health and Well-Being. 2026;18(4):e70204.
決まった時間や日課などの一貫した「きっかけ」と、身体活動・習慣との関連を調べたメタ解析です。
PubMed

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