サッカー男子W杯の記事を見ていて、「カーボベルデ」という国の名前が目に入りました。
カーボベルデって、どこ?
調べてみると、アフリカ大陸の西、大西洋に浮かぶ島国だそう。
へぇ〜。
ところが、一度知ってしまうと不思議なもので、その後「カーボベルデ」という名前を見かけると、以前より気になるようになりました。
そして初戦の相手は、ヨーロッパ王者スペイン。
試合は0対0でした。
「知らない国」ではなくなっていた
初出場のカーボベルデは、スペインを相手に0対0。
その試合で大活躍したのが、40歳のゴールキーパー、ヴォジーニャ選手でした。
スペインの攻撃を何度も防ぎ、この試合のPlayer of the Matchに選ばれました。
その後、FIFAが発表した大会中のゴールキーパーのランキングでも高く評価されています。
なんだか、うれしい。
もちろん、私はカーボベルデのファンでもなければ、行ったこともありません。
W杯の記事で初めて知りました。
でも、一度知ったことで、私の中では「知らない国」ではなくなっていました。
たった一度の「へぇ〜」から、世界との小さなつながりができたような気がします。
「知りたい」と思っていると、覚えやすい?
好奇心と学習について調べた研究があります。
2014年に発表された研究では、参加者に雑学の問題を見せ、「答えをどれくらい知りたいか」を尋ねました。
すると、好奇心が強かった問題の答えほど、あとでよく覚えていました。
興味深いのは、好奇心が高まっているときには、その途中で偶然見せられた別の情報についても、記憶成績がよかったことです。
つまり、「知りたい」と思っている状態は、学びや記憶と関係しているらしい。
カーボベルデについて少し調べただけでも、次にその名前を見たとき、
「あっ、知ってる」
と引っかかるようになりました。
一つ知ったことで、次の情報が目に入りやすくなったのです。
大人が「知らんかった」と言ってもいい
子供と接していると、大人はつい「教える側」になります。
子供が知らないことを説明する。質問されたら答える。
それも大切です。
でも、大人だって知らないことだらけです。
だったら、ときには子供の前で、
「へぇ〜、知らんかった」
と言ってもいいのではないでしょうか。
知らないことを恥ずかしがるのではなく、面白がって調べてみる。
そんな大人の姿を見せることにも、意味があるように思います。
「知らない」
↓
「何やろ?」
↓
「ちょっと調べてみる」
↓
「へぇ〜」
という時間を、大人自身が楽しむ。
そんな大人の「へぇ〜」が、子供にも伝わるかもしれません。
一つ知ると、その続きが見えてくる
最初にカーボベルデを知ったとき、まさかその国のゴールキーパーの名前まで覚えるとは思いませんでした。
ヴォジーニャ。
今では覚えています。
世界には、知らない国も、知らない人も、知らない出来事も、まだまだあります。
全部を知ることなんてできません。
でも、一つ知ると、その続きが見えてくることがあります。
「カーボベルデってどこ?」
あの小さな疑問から、私の世界はほんの少し広がりました。
そしてワールドカップでヴォジーニャ選手を見る楽しみまで増えた。
「へぇ〜」の先には、まだ知らない世界が続いている。
この記事を書くために確認した研究・資料
Gruber MJ, Gelman BD, Ranganath C
States of curiosity modulate hippocampus-dependent learning via the dopaminergic circuit.
Neuron, 2014.
→ PubMed
大会情報
カーボベルデ代表、ヴォジーニャ選手の2026年ワールドカップでの成績については、FIFA公式大会情報を確認しました。
→ FIFA公式サイト
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