帰宅途中、ふと夜空を見上げると
夏の夜。
帰宅途中、何気なく夜空を見上げました。
西の空には、細い三日月。
急ぐ理由もなかったので、そのまましばらく空を眺めていました。
最初は、月しか見えません。
でも、時間が経つにつれ、さっきまで気づかなかった星たちが、静かに姿を現し始めました。
夜空は何も変わっていません。
変わったのは、私の目です。
星は増えたのではなく、見えるようになった
後日、プラネタリウムの館員さんから、こんな話を聞きました。
「星座は見えない、わからない、おもしろくない。」
そんな声を耳にすることが少なくないそうです。
でも、それは星がないからではありません。
夜空をゆっくり眺めているうちに、目が暗さに慣れ、それまで見えなかった星が少しずつ見えるようになるのです。
やがて、夏の夜空を代表する「夏の大三角」が、静かに浮かび上がってきます。

あの日、変わったのは私の目でした。
今思えば、変わったのは目だけではなかったのかもしれません。
※年齢を重ねると、今まで見えなかったものに気づくことがあります。そんな小さな発見については、こちらの記事でも書いています。⇒この木花、なんていう名前?- 世界が広がる瞬間1st -
「もっと知りたい」が前頭前野を動かす
「あっ、きれいだな。」
「もう少し見ていたい。」
そんな気持ちは、私たちの脳にとって、とても大切な意味を持っています。
新しい発見をしたとき、脳は「もっと知りたい」「もっと見つけたい」という好奇心を働かせます。
この好奇心は、前頭前野の働きと深く関わっています。
前頭前野は、考える力や集中力、創造力、そして「やってみよう」という意欲を支える、脳の司令塔ともいわれる場所です。
夜空を眺めながら、「あれは何だろう」「もう少し見てみよう」と思う時間は、前頭前野を自然に働かせる時間でもあります。
子供だけではありません。
大人になっても、新しい発見に心を動かされる体験は、脳によい刺激を与えてくれます。
この夏、星の世界へ
さあ、夏休みです。
キャンプに限らず、夜、屋外にいる機会も多いことでしょう。
ぜひ、星の世界に足を踏み入れてみてください。
急いで星を探す必要はありません。
少しだけ立ち止まり、夜空を眺めてみる。
すると、それまで見えなかった星たちが、静かに姿を現し始めます。
夜空は変わっていません。
変わるのは、私たちの目です。
そして、その小さな変化は、「もっと知りたい」という好奇心を呼び覚まします。
この夏、夜空を見上げる数分間が、前頭前野にも心地よい刺激を与えてくれるかもしれません。
あわせて読みたい ※脳科学に興味を持たれた方はこちらもどうぞ。

コメント