「炭酸だから同じ」と思っていました
私は晩酌に焼酎を飲みます。
チェイサーは、ゼロカロリーのサイダー。
「炭酸だから体にも悪くないだろう。」
そんな軽い気持ちで続けていました。
ところが先日、「炭酸が脳に良い影響を与える可能性がある」という記事を読み、興味を持って調べてみると、私には一つ大きな勘違いがありました。
研究で使われていたのは、無糖・無味の炭酸水。
私が飲んでいたゼロカロリーサイダーとは、同じ「炭酸飲料」でも別物だったのです。
「なるほど、そういうことか。」
今日は、炭酸水そのものを勧めたいわけではありません。
研究を読みながら、30年以上子供たちと向き合ってきた私が感じたことを書いてみたいと思います。
炭酸水で脳の働きが変わる可能性
近年、炭酸水と脳の関係を調べた研究が少しずつ発表されています。
ある研究では、無糖の炭酸水を飲んだあと、前頭前野付近の血流が増える変化が観察されました。
前頭前野は、考える力や判断力、集中力などに関わる大切な場所です。
また、別の研究では、暑い環境で炭酸水を飲んだ人は、普通の水を飲んだ人よりも眠気が少なく、爽快感や意欲が高まる傾向が報告されています。
もちろん、これだけで
「炭酸水を飲めば頭が良くなる」
とは言えません。
研究の参加者数はまだ多くなく、今後さらに検証が必要な段階です。
だからこそ、「可能性」として受け止めることが大切だと思います。
私が興味を持ったのは「炭酸」ではなく「刺激」
研究を読みながら、私の頭に浮かんだのは、教室で何度も見てきた子供たちの姿でした。
難しい課題ができた瞬間、
「先生、できた!」
と飛び跳ねる子。
目が輝き、表情が変わり、
「よし、次はこれ!」
と自分から次の段階へ挑戦を始める子。
そんな姿を、何度も見てきました。
脳は、ただ情報を詰め込めば成長するわけではありません。
「できた!」
「うれしい!」
「面白い!」
そんな心地よい刺激があるからこそ、次の学びへ向かう力が生まれるのだと、現場で感じ続けてきました。
「心地よい刺激」が脳を動かす
炭酸水の「シュワッ」という刺激。
子供の「できた!」という喜び。
森の中を歩いて感じる爽やかな空気。
好きな音楽を聴いたときの心地よさ。
一見すると全く別の出来事ですが、どれも脳にとっては「快い刺激」です。
脳科学では、こうした快い体験が意欲や学習と関係する脳の働きに影響することが知られています。
だから、私は、今回の炭酸水の研究を読んで、
「やっぱり脳は心地よい刺激を好むんだな」
と感じました。
今日からチェイサーを替えてみようかな
正直なところ、私はまだゼロカロリーサイダーが好きです。
でも、今回調べてみると、研究で扱われているのは無糖の炭酸水でした。
せっかくなら、今度スーパーで炭酸水を買ってみようかな。
そんな気持ちになっています。
もちろん、
「脳が劇的によくなる」
などとは思っていません。
でも、小さな心地よい刺激を生活に取り入れることは、毎日を少し前向きにしてくれるかもしれません。
まとめ
教育現場で30年以上子どもたちを見てきて、私が確信していることがあります。
脳は、叱られたり、叱咤激励されたりしても、大きく伸びることはありません。
「できた。」
「楽しい。」
「もう一回やってみたい。」
そんな前向きな刺激が、次の一歩につながります。
炭酸水の研究も、その考え方を思い出させてくれました。
炭酸水を飲めば頭が良くなる、という話ではありませんよ。
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参考文献・参考資料
- Frontiers in Behavioral Neuroscience(2024)
「炭酸水摂取と前頭部脳血流に関する研究」 - Experimental Physiology(2024)
「暑熱環境における炭酸水摂取と脳血流・眠気に関する研究」


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